2025年5月16日
今年もいよいよ新物ニンニクの季節がやって参りました。
弊社のニンニク製品の原料は、ほぼ山東省産で、例年5月~6月頃に収穫しています。
毎年この頃になると、作柄や価格について、お客様から良く質問を受けるようになります。また、社内でもしばしば話題になります。
さて、今年の新物ニンニクですが、概ね天候に恵まれ、生育は良好で、早い所では5月半ば頃から収穫を開始するところもあるそうです。近年、不作による高値が続いたためか、栽培面積は微増し、収穫量も微増する見込みのようです。価格はまだ全くわからない状況です。ここ数年はずっと円安と原料不足の影響で高値が更新され続けていたので、そろそろ値下げになることを期待していますが・・・
実は、中国のニンニクは豊作だからといって、単純に相場が下がるというものではありません。中国ではニンニクが投機対象となっているため、投資家が買い占めて市場に出回らないようにしたり、農家や保管倉庫業者や加工業者などが、それぞれ市場価格が高くなり、自分達が儲かるように、出荷時期や出荷量を調整したりします。そのため、ニンニクの価格は予想することが非常に難しいのです。
また、生育良好ということも、素直に喜んで良いのか判断出来ません。ここ数年は天候不良で玉が小さすぎると言われていましたが、今度は逆に大半が大きすぎてしまい、一番必要な丁度良いサイズが品薄となり、そのサイズだけ原価が吊り上がることもあり得るので、安心とは言えません。